コンクールと言うとなんだか緊張してしましまう方も多いと思いますが、カワイのこどもコンクールは、子どもの自発的な音楽表現を積極的に評価してくださるコンクールです。
本日開催された松本地区オーディションに、ピアノ教室の生徒さんが参加いたしました。
コンクールには、そのコンクールごとに特色があります。
私の先生は、「コンクールごとの審査の傾向を勉強する必要がある。そのためには、コンクールを見に行くことが大事。『上手だなー』と聴いているだけではなくて、自分だったらどんな審査をするのかを感じながら見ること。そして自分の思ったことと審査員最後の講評が違っていたら、、、」なんてことをおっしゃっていました。本当にそうなんだと思います。
ということで
今後こどもコンクールの参加を検討される方にも向け今回のコンクールの講評(覚書き)
【講評】
・ソロCコース課題曲♫がんばれ機関車(なかにしあかね)について、
全員それぞれの表現があって良かった。
・自分と同じ曲を選んだお友達の演奏を聴いて、「こんな表現もあるんだな、今度はそうやって弾いてみよう」などと常に勉強してみること。
・選択曲に全てタイトルが付いていたことについて、
イメージを持って。どれだけ元気な曲なのか等感じることが大切。
・音色について、
右手は上手な参加者が多かったが、左手の音がカタかったり、ゴタゴタしてしまうことがある。
・フレーズについて
4小節、8小節のフレーズに合わせて。左手にもフレーズがあることを忘れずに。
・手首の位置について
下がってしまう人がいた。高さを正しく。
・拍子感について
テンポ表示があるが、それはテンポを守ることとは違う。
テンポ通りに弾いていても弾き方によって感じが違う。リズムを活かして弾いてみよう。そのために、歌ってみると良い。
・総合的に
子供達は、先生に言われて弾くのではなく、弾く人が感じて弾くことが大切。
料理に例えると、自分で砂糖や塩、コショウなどを足して自分で良いと思う味にしていくことが大切。自分で良いと思うことが大切。
以上。こんなことをおっしゃっていました。
少し前に金管バンドの交歓演奏会の講評でも審査員の先生が
「美味い蕎麦の味を知ると、マズい蕎麦は食べられなくなる」と今日と同じようなお話をされていました。
続けて「みんなのママはみんなの知らない時に美味しいものを食べてるんだよ〜。。。
でもね、それはみんなに美味しいものを作ってあげるためなんだよ〜」と(笑)
一瞬焦ったママたち。。。の後のフォロー?(笑)
でも先生がおっしゃりたかったことは、本物の演奏を知ることの大切さであって、素晴らしい音楽を知っていることの大切さなのです。
ピアノも同じ。生の楽器を扱う私たちにとって表現はとっても大切です(電子楽器と違って生のピアノは鍵盤にどうやって指を置くかによって音色が違います)。
生徒さんには、いろんな音楽を聴き、いろんな弾き方に触れていただきながら、自分の良いと思う演奏を自分の心で感じていかれるように成長して行って欲しいと思います。
そして私はそれをどうやったら表現できるのかの技術的なこともちゃんと伝えられるように勉強をし、生徒さん一人一人自信を持ってのびのびとピアノを弾けるようにサポートしていくことの責任を感じた1日でした♫